「村の小さき教会」

村の小さき教会 今もそこにありや、いとも幼かりし日 われは今思いいず。~」(聖歌423番)

「きぼう」というトラクトに紹介されていましたお話です。この讃美歌を作ったのは、ウイリアム・ピットというアメリカの方です。青年時代にオハイオ州のある開拓地に寄った時に森の中の空き地をみて、ここに教会があったら素敵だろうなと思い、この歌を書いたそうです。その後その楽譜は、ずっと彼の引き出しの中にあったのですが、数年後に彼が高校教師としてその村を訪れた時に、なんとその場所に教会が建っているではありませんか。驚き、感激した彼は、その教会の献堂式で、高校の生徒たちに自分が作ったこの歌を歌ってもらいました。それから100年後、この歌は、津川主一氏によって日本語に訳され「森の教会」というタイトルで、NHK「みんなのうた」で紹介されたそうです。そして、それを中田羽後氏(多くの賛美を世に生み出した方)が讃美歌として歌詞を整え作り直し、名讃美歌「村の小さき教会」が誕生したそうです。とても心温まる物語です。「神様のなさることに期待しつつ頭に描いたら、実現した。」そのような体験を、私たちもしたいですね。

2019年11月08日