「人間パウロ」

先日、パウロと言う映画を観ました。聖書に忠実なお話で、私達の信仰にとっても、とても良い学びになる映画でした。

特に心に残ったことを、ネタバレにならない程度にご紹介します。

びっくりしたことは、パウロがとても人間味に溢れて描かれていることです。聖人ではなく普通の人間です。嫌味も言うし、悩みます。イエスの弟子たちの思い出として「ペテロのいびきは凄かったなぁ」などと言うような感じです。聖書には書いていない人間パウロの姿が描かれています。

でもたぶんそうだったのだろうと思います。そして、悩むのはパウロだけではありません。登場人物のルカもプリスキラとアクラ(信徒としてローマのクリスチャンを支えた夫婦)も皆、どのように生きていったら良いかと悩み惑い苦しむのです。実は、この時代(教会の始まりの時代)は、まだ新約聖書はありません(完成されていません)でした。

苦しい迫害の中でどう歩んで行ったら良いか、その道を見いだせない時に、皆が戻るのは、イエス様の言葉でした。イエス様はどのような言葉を残されたかを懸命に思い出し、その言葉を何回も何回も唱え、その言葉によって生きようとしたのです。初代教会の有名な使徒たちも、実は欠点だらけの人間でした。

でも悩みながらもイエスに繋がって歩む時に、その人の内にキリストの命が生まれていった。そのように語りかけてくる映画でした。

2019年03月01日