「励ます人になりたい」

「励ます人になりたい」

 先日、野球の世界一を決める大会(WBC)が行われていましたが、その初戦のキューバ戦で、日本チームにこんなハプニングが起こりました。 山田選手の打ったボールを、外野スタンド最前列の少年が、とっさにグラブをだし、取ってしまったのです。しかもその捕球した位置がフェンスよりも前でしたので、ビデオ判定(リプレイ検証)になり、 結局は、ホームランではなく、2塁打に訂正されたのでした。少年は球場関係者から口頭注意を受け、とても落ち込んでいたようです。でもこの事件それで終わりではありませんでした。その話を聞いた山田選手は、こうコメントしています。 「グラブを持ってきたんだから、野球少年でしょうね。僕は全然気にしていません。だから野球を嫌いにならず、またグラブを持って応援に来てほしい。これも何かの縁だし、将来にプロ野球選手になって、一緒に『あんなことがあったね』と懐かしい話ができるように頑張ってほしい。 僕も完璧な本塁打を打てるように頑張ります」とコメントしているのです。この記事をまとめた記者は、「山田選手から少年へ。幻弾(幻のホームラン)は、それ以上の価値を生んだ。」と締めくくっています。 失敗に対してその間違いや原因を指摘し責めてしまう私達です。でも間違いを正すだけでなく、励ましもう一度立ち上がるようにと支えてあげるような人になりたいと思いました。

2017年04月13日